初恋の相手

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  それは、まだ智が大学に入って間もない時だった。     「え?」   「君…木嶋 智くん…だよね?」   「は、はい」       智は、同じ大学に通う、同じ歳の田川 歩に声をかけられた。   それは、智が初めて見た時から気になっていた相手。だが、自分から声をかける事が出来なかった。     「いや、急にビックリだよね?あのさ…少し話をしない?」   「はいっ」     気になっていた相手から声をかけられ、智はドキドキしながらも嬉しい気持ちで、歩と話をした。     「僕と友達に?」   「うん、なんだか君とは、気が合いそうだって感じてて…あ、でも嫌なら…」     智は、ぶんぶんと首を振った。   「ぜ、全然、嫌じゃないですっ!よろしくお願いします」     歩は、笑いながら言った。    「良かった。よろしくね!オレの事は、歩って呼んで。君の事は…智でいいかな?」   「はいっ!よろしくお願いします」   「智、タメ口でいいよ」   「あっ…うん!あ、歩くん」     それから2人は、仲の良い友人となった。    
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