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その時は、互いにアパート暮らしだったため、仲良くなると互いのアパートに遊びに行ったりしていた。
歩にとっては、本当に仲の良い友人だった。
だが、智は歩に恋心を抱いていたのだ。
しかし、その事を伝える事は出来なかった。2人の仲が壊れる事が怖くて。
そんな、ある日…歩のアパートに遊びに行った時の事。
「智、今度一緒に海に行かないか!一泊二日でさ」
「えっ、海!?」
「ああ、実は、オレの実家が海に近くてさ。オレの家で良ければ、泊まれるから」
「…歩くんの家に、泊まる…」
智の頭の中には、いろんな事が渦巻く。
歩は、軽い気持ちで言っているのだが
智は、歩の家に泊まる…というだけで、どんどん熱が上がっていく。
「……ん、う~ん……」
「さっ、智!?」
智は、その場で倒れてしまった。
気づいた時には、ベッドの上。
目を開けると、横には、心配そうな顔をした歩がいた。
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