初恋の相手

3/6
前へ
/24ページ
次へ
  その時は、互いにアパート暮らしだったため、仲良くなると互いのアパートに遊びに行ったりしていた。     歩にとっては、本当に仲の良い友人だった。 だが、智は歩に恋心を抱いていたのだ。   しかし、その事を伝える事は出来なかった。2人の仲が壊れる事が怖くて。     そんな、ある日…歩のアパートに遊びに行った時の事。      「智、今度一緒に海に行かないか!一泊二日でさ」   「えっ、海!?」   「ああ、実は、オレの実家が海に近くてさ。オレの家で良ければ、泊まれるから」   「…歩くんの家に、泊まる…」     智の頭の中には、いろんな事が渦巻く。     歩は、軽い気持ちで言っているのだが 智は、歩の家に泊まる…というだけで、どんどん熱が上がっていく。     「……ん、う~ん……」   「さっ、智!?」     智は、その場で倒れてしまった。     気づいた時には、ベッドの上。   目を開けると、横には、心配そうな顔をした歩がいた。    
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加