僕が消えた日

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なんだか 前にもこんな事あった気がする。 僕の隣に君がいて、あいつらも一緒にいて、バカなこといって笑ってたんだ。 ふと、頭に浮かんだメロディを口ずさんでみる。 タイトルは何だったっけ。 ---ズキン、頭が痛い。 思い出そうとすると痛くなる。 思い出さなきゃいけないような気もするし、 思いだしてはいけない気もする。 ポタ、ポタ、、 手に温かいモノが落ちる。 「・・・雨?」 おかしいな天気は良いんだけど。 「ニャァ・・・?」 心配そうにネコが見上げてくる。 「・・・大丈夫だよ」     淋しい歌だ。   できるなら歌いたくない。   それでも歌い続ける。   まるで、追悼歌のようだ。     視界が霞んでく。     ------多分、僕は泣いてるんだ。
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