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って……
誘ったのはいいけれど…
心臓はバクバク、口はカラッカラ💦💦
誘った時は勢いって言うか、プロポーズの返事もまだだし、雅樹の事もちゃんと話さなきゃっていう気持ちが先走っていたのだけれど。
和寿くんが照れて黙ってしまいなかなか返事をしてくれないから、自分がすごくはしたない女のように思えてしまった。
想像しただけで恥ずかしい。
自分の家で、和寿くんと2人っきりなんて…
どうしよう…
とんでもない事を言ってしまったような、罪悪感すら覚える始末に自分自身が一番驚いていた。
すると、ようやく…
「行っても…いいの?かな…」
って、さりげなく手を握ってくれたのだった。
私はホッとして…俯いたまま、うん…とだけ呟いた。
お会計の際、お姉さま夫婦は揃って見送りに来てくださり、
「和寿の事、よろしくお願いいたします」
なんて頭を下げられてしまった。
私は、その場ではまだ明言を避け、軽く会釈をして先に外へ出て彼を待つことにした。
夜風が火照った身体を適度に冷ましてくれ、とうとうこの時がきたと覚悟ができた気がする。
やっと雅樹に彼を紹介できる。
そして…私たちの関係が進展するんだと。
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