風と光のバラード

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教室で梓としゃべって、屋上に行って知らない誰かさんと一緒に歌う。 そんなこんなで1週間ほど経った。 「ねえ、サクいっつもどこにきえんの?」 梓に聞かれた、・・・ばれてたか。 「・・・屋上。」 「え?屋上あがれたっけ?」 「しーっ、勝手にあがってるの。」 「うわ、やるねえ。 何か良いもんでもあんの?」 へへへ 「内緒だよ♪」 「けちー。」 「あ、アーちゃんだ。アーちゃんー。」 梓がいきなり窓の外に向かって手を振り出す。 何々?私も窓から身を乗り出す。 わ、かっこいい人。 向こうも気づいたみたいで、苦笑混じりに手を挙げてた。 「あ、サクにも紹介する。付いてきて!」 といって駆け出す。 ちょっと待ってよ、といいながら私も後を追った。
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