風と光のバラード

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梓があんなに笑顔になるなんて。 思い出したら笑える。 いっつもどっかつんけんしてるのに。 うわさのツンデレか?(笑) 「ア-ちゃんストップ!」 といって、下駄箱まで来てたさっきの男の子を止める。 「紹介するね、サク。  私の幼馴染みで、好きな人!。アーちゃん、こっちは私の友だち!」 嬉しそうにはしゃいでる。 好きな人ってことは彼氏・・・? 考えてると向こうが話し出した。 「どーも。梓、変な紹介すんな。別に付き合ってないから。 B組の九条 麻緋です。 梓が世話になってます。」 ぺこり。頭を下げられた。 ・・・・・・!!!! この声って、いつも屋上で聞いてる声とおんなじだ。 「えっと、A組の麻生 咲良です。よろしくお願いします。」 「うん。」 向こうは気づかなかったみたいだ。 残念なような良かったような・・・。 そっか、梓の好きな人だったんだ。 好きになっちゃ、ダメだよね? ---その日から、屋上に行くのをやめた。
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