プロローグ

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?「貴方は今の暮らしに満足ですか?」 優しそうな男の声が男の子の耳に届いた ?「・・・・・」 男の子は男の声に耳を貸さず身を小さくして隠れる ?「私には何が幸せなんて分かりません、ですが貴方は今幸せですか?」 優しげに語る男に害が無いと思った男の子は静かにゴミ箱から出た ?「僕はこれ以外に知らない、幸せかどうか何て分からない」 男の子は路地裏の生活しか知らない、たまに表通りを歩く親子を見て何か感じた事はあったがそれを知るすべなど無かった ?「なら私と一緒に来ませんか?お友達も沢山いますよ」 差し伸べられた手を男の子は握った
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