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私が帰って来て数日後…
私が、廊下に座り外を眺めて居ると
『ねぇねぇ千春ちゃん、前に言ってた事覚えてる?』
通りすがりの沖田さんが、話しかけてきた。
『……?』
『忘れちゃったの??』
と声は笑っているけど、目は笑ってなく、ちょっと殺気立てる、沖田さんを見て…
『あっ!もしかして…』
『やっと思い出してくれた?嬉しいな!っで、どうなった?』
(斎藤さんとのその後の結果を話す様に言われてたんだ…)と思い出す(沖田さんって以外と忘れないんだ)とも思いつつ…
『えっと…その…あの…』
『千春ちゃんが戻って来たって事は、一くんとも両思いって事までは分かってるよ。手紙見たし』
『…!!えっ!手紙見たんですか!!』
『その時たまたま、一くんに会ってさ…くふふ…その時の一くん思い出すと…くっくっく…』
話しは大体分かる…きっとその時、斎藤さんは珍しく慌てていたんだろ、それを思い出して笑っているそんな所だろう。て絶対そう!私は思い出すかの様に…沖田さんは、私を虐めにこの場所に来たんだと、改めて実感した。
『じゃあ話す事無いじゃないですか!!』
『…ふっふ…その後の進展は?』
『その後??』
『まさか、まだ何も?でも男と女が同じ部屋でしょ無いなんて事は、無いでしょ千春ちゃん』
意地悪な笑みで私に問いかける沖田さん。でもその後の展開なんて…
『…その後なんて、あ、ありません…』
私は、恥ずかしながら無いと答えた。でも沖田さんは…
『ふーん本当に?』
『あ、ありません!!く、口づけくらいで…他は、ありません』
必死に笑いを堪えている沖田さん、でも流石に…
『くっくっ、ははは、あっはっは…き、君やっぱり面白いね』
『沖田さん!!』
涙目になりながら、笑う沖田さん私は顔を赤くしながらも、少し微笑んだ。
『…僕なら、こんなに可愛い君をほっとけないけどね』
と急に真面目な顔になり、私の顔近くまで接近してきた…
『…離れろ、総司。』
すると後ろから、何かを感じとったかのように斎藤さんが来た。
私は沖田さんを突き飛ばしてしまった。
『別に何にもしてないからね、一くん』
『では何故、千春が声を荒げていたのだ…』
『それはね、一くんと千春ちゃんがどこまで…『沖田さん!!』』
慌てて話しを遮った。
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