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ニヤリと笑う沖田さん、きっと思惑通りになって楽しんでる
『…なんだ千春。何故話しを遮る』
『えっと…その…お、沖田さんがまた土方さんの句集を奪う事を考えていたんで、怒ったんですよ』
斎藤さんには悪いけど、嘘をつきながら沖田さんに仕返しをしたはずだが…沖田さんは、私の考えなど、お見通しだった
『酷いなぁ千春ちゃん、僕は別に土方さんに悪戯なんてしようとしてないよ、先に千春ちゃんが(斎藤さんにも、なんかしましょう)って言ったよね』
沖田さんは、私の顔を見てクスクス笑っている
『…千春、それは本当か?』
『違います!私はそんな事言ってません!!もう沖田さん!!』
『あっはっは、本当千春ちゃんってからかうと面白いね、あはは』
『総司、その様に人をからかうな』
『くっくっく…大丈夫だよ一くん。さっきもこうやってただけだから』
お腹を抱え大笑いをする沖田さんは、さっきの事を内緒にしてくれた。でも帰り際で
『一くんも男なのに、大変だね』
と斎藤さんにボソッと言ってその場を後にした…
『………?』
斎藤さんには、分けがわからずだったけど。
その後、部屋に戻っていろいろと聞かれたのは、言うまでもない。
『沖田さんの悪戯大魔王』
と心の中で呟いた。
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