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『看取る』と考えると、ふと頭に浮かぶのは曾祖父母の葬儀。
初めて通夜や葬儀に参列したのは小学生の時。
いとこの父方の親類のまだ若い方が、事故で亡くなった。
まだ何も知らない私は、親に連れられご焼香に行った。
そして曾祖父母の葬儀には、棺桶の中の曾祖父や曾祖母をみた。
「最後の御別れをしてあげて」
と母に言われ、言われるがまま曾祖父には触れたと思う。
いつも日に焼けてた曾祖父は、60ccのバイクを乗り回す元気な方で、必ず私を見かけるとお菓子をくれた。
その曾祖父が、びっくりするほど固く、冷たかったのを覚えている。
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