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大学生田中剣太郎は
幼なじみの鈴城理可と一緒に
ふるさとの沖縄に帰る
飛行機に乗っていた…
「あ~やっとこさ沖縄に帰れるぜェ!」
「ちょっと飛行機の中なんだから静かにしなさいよ!」
「へ~い…元気にしてるかなぁ、おっかさん」
「一年しか経ってないんだからフツーに元気なんじゃない?」
「だといいなぁ…」
そんなくだらない会話を
しているときに事件は起こった…
ビー!ビー!ビー!
緊急事態発生! 緊急事態発生!
燃料が漏れています! 燃料が漏れています!
「うおっ!なんだ?」
「キャー!」
「申し訳ありません、只今緊急事態で燃料が漏れています!皆さん急いで安全ベルトをおしめ下さい!」
「くそっ!何でこんなことになったんだ?ふざけんな!」
「私達、死んじゃうの?」
「大丈夫だ。うおっ!」
「うわっ!」
「キャー!」
それから5時間後…
「う~ん…ハッ!どうなったんだ?オレは生きてるのか?あっ理可!」
「う~ん…ハッ!けっ剣太郎?あたしたち生きてるの?」
「あぁたぶんな…アレを見てみろ」
二人が乗っていた飛行機が遥か遠い所でゆっくりと沈んでいる!
「私達どうなるの?このまま死んじゃうの?」
「わかんねぇ… ただ死ぬのは嫌だな。沖縄にも帰ってねぇし、だから何としてでも生きてやる!」
「でも、どうやって?」
「アレだ!」
剣太郎の指差す先には見たこともないような大きな島があった!
「あそこで生きていくしかねぇ!何としてでもな!」
こうして二人のサバイバルが始まった…
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