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「お前はいったいいつになったらプレゼントに慣れるんだ?男からのプレゼントは笑って受け取るものだ。」
「で、でも…」
まだ私が躊躇していると、海斗がそっと私の耳に唇を寄せてくる。
「ただし、俺以外の男からのプレゼントは受け取るなよ?」
「!?そんなの受け取るわけっ…」
囁きを吹き込まれた耳を塞ぎ、海斗を仰ぎ見た。
海斗は楽しそうに笑って、真っ赤になっているであろう私の頬にそっと触れる。
「バタバタしていてクリスマスも何も出来なかったからな。クリスマスプレゼントだと思って受け取っておきなさい。」
二人きりの時に見せるような甘い微笑みを見せられては、私がうんと頷かないはずもなかった。
「ありがとう…海斗。嬉しいっ!」
ネックレスをそっと手で包み満面の笑みを向ける。
海斗は満足そうに目を細め私の髪にキスを落とした。
秘密ってこの事だったのね!!
帰りの車の中。
今にもスキップしたくなる気持ちを抑えてネックレスを指先で弄る。
私だってプレゼントをされて嬉しくないわけはない。
ただ、海斗がくれるものは値段か凄すぎて先に遠慮してしまうのだ。
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