読者

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「自分は…、 時々自分が、生きているという実感を失うことがあるんです。 自分は立ち止まっている。人は僕などいないかのようにせわしなく行き来している。 音楽もクラクションも話し声も、人の中に溶け込んで、特に気にする人もいない。 まるで自分の見ている景色は小説の一部で、自分は読者なんじゃないかと思うんです。
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