嫉妬と不安感

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「…由希?」 ハッとして振り向くと未羽が不思議そうに見ていた。 「え…なに…?」 「黙ってて様子がおかしいから。…買い物行ってくるね?」 さっきと同じ台詞を返した後用件を言った。 「…まて!」 未羽はまたも不思議そうに振り返った。 「なにかリクエスト?」 「いや…俺も行く。」 「え…珍しいね。」 ビックリしたように由希を見た。普段買い物について行くことがないからだ。 「た…たまにはいいかなって。大量に買うんだから。」 その言葉に苦笑しながら心は重くなっていた。 (本当は一人にしてほしいのだけど…) だが断ると怪しいため明るく言って了承した。 「じゃあ荷物持ちねー♪早く行こう!」 財布を持って笑いながら振り向いた。 それにつられて由希も笑ったのだった。
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