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辞書を見つけた未羽は真奈美と外に向かおうとしていた。
窓から見た景色は未羽にとって衝撃的だった。
(あの2人…似合ってる。)
まるで映画に出てくるような美男美女のカップルだった。
(…2人にしたのはあたしなのに…)
なぜか胸が痛かった。
「…未羽?」
真奈美に呼ばれて窓から視線を外した。
「ゴメンね?行こっか…」
無理矢理笑顔を張り付け急いで外に向かったのだった。
胸の痛みから意識を背けるように。
…自分の中に嫉妬心があると思いたくなかったのだ。
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