53人が本棚に入れています
本棚に追加
「…して…」
「え…?」
「どうして…迷いなく言い切れるんだ…」
由希は手で顔を覆った。間から光る雫が見え隠れする。
「俺は…リスクのない方しか選べないしそれが未羽の為だと思った。なのに…なんで未羽は…希望を口に出せるんだ…」
それは由希の感じていた疑問で、どうしても理解ができなかったのだ。
「…好きだから、じゃあダメかな。」
ポツリとでもはっきり聞こえるように未羽は口に出した。
「好きで、一緒にいたいからこそ希望を探す。迷うこともあるよ?それでもあたしは出来ることをしたい。」
(そっか…それが未羽の強さか…。なにがあっても信念を曲げない強さ)
ようやく欠片だけでも未羽の強さを理解した。
(…一緒にいたいなら…俺も探さなきゃな…)
やっと由希の中に決意が出来て未羽にある思いを伝えたのだった。

最初のコメントを投稿しよう!