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ちなみに男だ。
「あ~……あの、先生おはよう。」
恭介は赤月先生に向かい合いニッコリ笑って挨拶した。
でもちょっと顔が引きつってたかもしれない。
「安堂……お前、カバンを持ってるって事は今来たのか?」
低く透き通る声が廊下に響いた。
冷や汗が俺の頬を伝う。
「あのえっと、今来ました……。すみません。」
「また遅刻か、常習犯め。」
「はい常習犯の俺です。」
「廊下に立ってろ。後で反省文を書いてもらうからな。」
謝る俺の姿をいちべつしてから言い放ち、木村へと瞳を動かす。
「木村、まさかとは思うがお前もか?」
「はいそのまさかです!」
元気いっぱいに自ら遅刻を宣言した木村が俺の方を見て笑った。
俺は正直、複雑な気分になった。
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