~始まりの章・弐~

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帰り道。 放課後に反省文を書かされ、みっちり怒られた俺達はまだ明るい外を歩いている。 時刻は7時過ぎてるのに、夏のせいかまだ暗くはなかった。 『みっちり怒られたのお前だけじゃん。』 「まぁ俺は常習犯で、木村は先生からみれば今日が初めてみたいなもんだしな。」 2つの影が動く。 だんだん空がオレンジ色から青色に変わっていった。 「ん?何か言ったか??」 「いゃ何でもないょ。」 木村の問いに戸惑いながら答えた。音楽を聴きながら歩いてる木村にはあまり聞こえてなかったらしい。 俺はまた声を出して柚樹と話してたのか。 「あ、約束忘れんなょ?」 「ハイハイ大丈夫だ。明日か明後日にでも俺の家に取りに来いょ?」 「おぅ!!!」 そんな会話をしてそれぞれの自宅へ向けわかれた。俺は自転車、木村は徒歩で。 空が黒色に包まれる。 外灯ゃデパート、民家の灯りが見えた。
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