~始まりの章・弐~

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手を繋いで家へと戻る。 妹はあの人形をまだ持っていた。どうやら持って帰る気らしい。 なんだか嫌な予感がした。 「なぁ、その人形、ホントに持って帰るのか??」 「うん!!このお人形さん凄いんだょ!いろんな事教えてくれるのぉ!!」 『んな訳ねぇだろアホ。やっぱりコイツ頭オカシイんじゃねぇの??』 美沙音は真剣な顔しながらも笑顔で言ってくる。どう見ても嘘ついてるようには見えなかった。 もぅ柚樹はスルーだ。 「いろんな事って?」 「えっとねぇ、悪魔との契約?の仕方とか、人間のこわし方?とか!!よく分かんないんだけどね!」 「…………ふ~ん…?……悪魔と契約…ね。どっかで聞いた覚えが……」 「あとねあとね、お兄ちゃんの事も言ってたょ!!」 「………へ?俺!?」 正直俺も、人形が喋るとか教えるとか、そんなの信じられなかった。 次の言葉を聴くまでは………。      
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