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「なぁ柚樹、一個聞いていい?」
『嫌だね。』
即答が返ってきたが気にせず話を進める。
「人形にも柚樹みたいな“誓約者”がとり憑く事って出来るの?」
『………知んねぇよ。』
「真面目に聞いてるんだから、真面目に答えろょ。」
『ちょ~真面目に答えてるつもりだけど?』
「嘘つくな。」
俺を馬鹿にするような柚樹に、俺は寝転び空を見上げながら言う。
……ー俺は誓約者だ。
初めて柚樹と会った時、彼はそう言った。
今は俺の体の中に居る為、彼の外見を見ることはない。
でも初めて会った彼は、確か俺と同じ赤髪だったはずだ。だから俺の頭ん中で印象に残ってる。
そんな彼は俺を見ても普通の顔をしていた。
ちょっと意外だった。
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