~起動の章・壱~

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『死んでるとか、こいつ普通に馬鹿ゃんけ。気付けっつの』 ……ーまぁまぁ、木村は柚樹と性格だけでなく頭の中身も似てるもん仕方ないょ。 笑いながら心の中で言う。すると期待どうりの反応が返ってきた。 『んだと!?俺様をこんな馬鹿と一緒にすんなょ!!』 ……ーあ~はぃはぃ。 軽く柚樹の言葉をかわす。 自分で柚樹の怒りを誘っときながら軽くかわすのは失礼かもしれないけど、まぁいつもの事だしね。 だからギャアギャア言う2つの声を聴きながら、俺はもぅしばらく黙る事にした。 それにしても、なんか懐かしい夢見た。 なんつーか……今更だけど俺って柚樹に最悪な事ばっかりしてるな。。。。 柚樹は俺の体が欲しかったから誓約を交して助けてくれたんのに、俺はまだ柚樹に何もしてあげられてない。 それどころか、鎖で縛りつけて苦しめてしまってる。 でも今、柚樹に体をあげる事は絶対に出来ない。 あげてしまえば妹は……美紗音は一人ぼっちになってしまうから。 じゃぁ柚樹にとって今の俺は、一体なんだろ……?    
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