50人が本棚に入れています
本棚に追加
「ぇーっと……。」
つか、なんで先生ここに居んの?って聞きそうになって慌てて口を手で塞ぐ。
だがその行動に、赤月が首を傾げて怪しそうに俺を見てきた。目が……何故か合わせられない。困った。。。
『おっと!こりゃピンチだなぁお前!』
人事だと思って………コノヤロウ。
「おぃ聞いているのか安堂…?」
急にまた問い掛けられて少しテンパってしまった。そしてつい言っちゃった。
「ははははいぃ……っ!すいませんサボるつもりは全くなかったんですけどぉ!!」
「……サボったのかお前は。」
「……あ。えっと、ごめんなさい。」
「そぅか。」
「はぃ……。」
「遅刻魔の次はサボり魔になったか。」
「はぃ……。」
「……」
「……?」
「……」
沈黙。
………あれ?なんだか不思議だ。赤月の奴俺を怒らないのか……?
なんか赤月らしくない。
いつも遅刻した時はめっちゃ怒るくせに……。
サボりは良いんかい。
『じゃぁ良いんじゃねぇの?ラッキーじゃん。結果オーライ!』
「そうだな―」
「ん?何がそうなんだ?」
柚樹に答えるつもりが声に出てしまったらしい。しかも赤月に聞かれたし、これはさすがに焦った。
だから俺は「なんでもない」と、手と首をブンブン横に振って誤解をとく。
最初のコメントを投稿しよう!