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確か、貞子が朝テレビ見てて--
(いや、ラーメンて美味しいですよね~)
聞こえてくるのは、テレビ番組のリポーターの声。
「……」
黙ってテレビを見ている貞子は何故かうちに居座っている。
といっても昨日からだが。
「美味しそう……」
唐突に貞子が喋る。
テレビ番組でラーメン特集でもやっていたのだろうか。
「喰いたいのか?」
「……ん」
顎を少し引く程度のサイン。
出かけるにも、貞子の洋服とかもちょっと汚れたままだからな……
貞子の洋服買わないとな……
いや、
その前に風呂だな。
「ちょっと待ってて」
「ん……わかった」
俺は風呂を沸かせるため、風呂場へ向かう。
が、
「って今ガス止められてるぅぅぅぅ!!」
忘れていた事実。
銭湯にするか……
「パソコンはっと」
検索ワードを入れる。
検索ワード
銭湯 混浴
OK。
「貞子、いくぞー」
「ん」
電車に揺られること2時間
の後バスで3時間
歩き1時間
うちの風呂よりは少し広いな、うん。
まぁ100円だし。
なんかおじさんがいるし。
「入ってこいよ。待ってるから」
ギュ
俺の服を掴む貞子。
「ん? どした?」
貞子に尋ねる。
すると、
「1人は……ちょっと……」
涙目だった。
それから着替えたりとかいろいろあったが、思い出させ無いで欲しい。
理性がリミッター解除してしまいます。
男ならわかるだろ?
そんなこんなで、冒頭に戻る。
そろそろあがろうか?
じゃないと俺の理性に問題がね。
「はい……」
着替え開始。
貞子の着替え。
衣擦れの音、女の子の匂い。俺は我慢したさ。
国民栄誉賞物だ。
着替え完了。
因みに貞子には俺の服で我慢してもらっている。
GパンにTシャツ、Tシャツの上に一枚羽織らせて、頭には帽子。
足長いな。
足フェチの僕としてはたまらんですたい。
「あまり見ないで下さい……」
「あ、ごめん……」
今度、服買ってやろう。
メイド服とか。
あとメイド服とか。
来た道を戻っていき、地元に到着。
「じゃ、ラーメン喰いに行くか?」
ブンブン、と大きく激しく首を縦に振る貞子。
「いや、そんなに頭振らんでも……」
痛そうだから。
「じゃあ、あそこのラーメン屋でいいよね……?」
安いし。
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