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マカロニは人間がバスを待ってるみたいにバス停に座ってた。じっとうごかないの。
ブワっと風がふいた。
あたしはその場でぼんやり立っていて我にかえったの。
「マカロニ、ご飯だよっ」
って言った。
そしたらふいにマカロニが振り返ったの。
マカロニはあたしをじっと見ていた。気のせいか、あたしにはマカロニがびっくりしているようにみえた。少しも動かなかったんだけど。
そして信じられないことが起こったの。
マカロニがねしゃべったの。
優しく甘い声で。
「ふみちゃん、着いて来ちゃったのかい?」
「…マカロニは喋れるの?」
「そうだよ。僕は喋れるのさ。ふみちゃん、お母さんには内緒だよ?」
「うんっ!!」
素敵な声だった…優しくて暖かくて…。
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