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気付けば17歳になっていた。
いつもの様に学校に行き、達也との恋愛も順調だった。
美咲とは遊ぶ回数も増え、部活が終わればそのまま遊びに行くというサイクルが出来ていた。
そんなある日、美咲から相談があると言われ、いつものファミレスにいた。
「先輩、今日はちょっと暗い話をしてもいいですか?」
いつもとは違う言い方で美咲が話を切り出してきた。
「全然いいよ!っつか私が相談相手でいいの?」
私は言い返した。
「大丈夫です。あの…私…家庭で嫌われてて…家族みんなから無視まではいかないですが…なんて言ったらいいか…」
美咲は突然泣き出した。
「美咲!?泣いてるの?ファミレスじゃぁ誰に聞かれてるか分からないし、とにかく2人になれる所に行こうか?」
私は切り出した。
何があったの?と言わんばかりに周りの人達が私達を見てくる。
よく見れば同じ制服を着た学生もいた。
「先輩ごめんなさい…」
美咲は謝ってばかりだった。
私達は2人になれる場所を探す為、ファミレスを出た。
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