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美春にたじろぎながらも、裕也は補足を加えてもう一度訪ねる。
「そうじゃなくて、俺ってカッコイイと思う?」
なに言ってんの、こいつ…
アホな問いかけにあきれる美春。
「まぁまぁなんじゃない?」
適当に答えると裕也の横をすり抜け、さっさと歩きだす。
裕也はスタイルも顔も悪いわけではない。
そして、決してナルシストなわけでもない。
ただ、裕也には昔から悪い癖があった。
それは女の子に目がないことだ。
惚れやすい性格で、好きな女の子ができたら、身だしなみや必要以上に気にしだし、その子の気を引こうとする。
趣味や習い事でもそう、興味のあることができたら何でも形から入ろうとするタイプだ。
裕也は非常にわかりやすい性格だった。
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