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俺を囲んだ不良たちが勝利を確信したかのように、いやらしい笑みを浮かべている
「どうした、怖すぎて声もでねーか、はぁはははは」
リーダーらしき、リーゼントが声高らかにわらっている
「別に~そういうわけじゃ~、ありませんけど~」
そう答えると不良の方がまたかなり不機嫌になる
「あ~もう!うっぜんだよっ!」
リーゼントが,いきなり切れだす
「なにを~、そんなに~、怒っているのですか~」
俺が質問すると、さらに不機嫌になっていく不良の方々
「ホントに、わかんねーのか!てめーは!」
「だから~、わからないって~言っているじゃないですか~」
質問に正直に答える
そんなに切れられるようなことしたかなと少し考えるがさっぱり思い付かない
「・・・だったら、教えてやるよ」
リーゼントは、怒りをこらえるようにそう言った
「ほんとですか~」
「ああ」
リーゼントは、木刀を振りかぶり
「そのしゃべり方がっうぜぇぇぇんだよお!」
力任せに、切りかかってきた
それを、よける
どうやら、不良の方々は俺のしゃべり方が気に入らなかったらしい
「他の奴らもかかれ!」
リーゼントが、他の不良に命令をすると、他の不良たちが一気にかかってきた
「この!」
「おら!」
「しね!」
「このクソ野郎が!」
思い思いの掛け声で攻撃をしてくる不良の方々
それを、避け続ける俺
ここで、この不良たちの事について思い出してみよう
そう、あれはほんの一か月前の事
俺は、絡まれていた
もちろん、ここにいる方々にだ
しかし、人数は半分より少なかった
あのときも、確か学校に向かっている時だったと思う
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