第1章

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始業の鐘が鳴るまであと15分 「間に合うかな」  俺は、不安に駆られていた  なんとか間に合ったようだ  ここ、八神光陵館学園はで生徒が進みたい道の授業を選択することのできる学校で最近人気が高い新設の進学校である 突然だが俺が、俺がこの学園を選んで理由を説明しよう 聞きたくない人もいるだろうが、まあ聞いてくれ 家が近い、それはNO。友達が通っている、それもNO。制服が可愛い、それは少しあるが一応NO。 では正解は、・・・また後で おれが、玄関に付くと腕時計で時間を確認する。8:37と表示されている 鐘が鳴るのが8:40なので後三分ぎりぎりだった 靴を履き替えて教室に向かう  ちなみに、この学校の風紀はかなり落ち着きがあるのでさっきみたいな不良はほとんどいない 俺の教室はここ、1年B組だ この学校の一学年のクラス数は4つ、つまりA~Dまでである あと、俺は1年生だ  俺がドアを開けクラスに入ると、他のクラスメイト達は友達と談笑したり、本を読んだり、授業の予習をしたりと色々していた俺は、ドアを閉め自分の席に歩いていき座る 俺の席は、窓際の一番後ろである  俺が席に座り、はぁとため息をつくと 「なんだ、款。朝っぱらからしんきくせ~ぞ」  前の席に座っていた男子が、俺の方に向いて話しかけて来る  今更ながら、俺の名前は田淵 款梨(たぶち かんり)である。 こいつが俺を呼ぶ時のあだ名は、款である  で、こっちの少年の名前は神宝 一基(しんぽう いっき)。 身長は175と高めで、それなりに体を鍛えている 顔は、野性味あふれる感じで結構なイケメンだと思うが、彼女がいるとか、そんな浮いた話は聞かない まあ、まだ入学して一カ月なのでそんな出会いがないというのが現状であろう ちなみに、俺がこいつを呼ぶ時は一基と呼ぶ 「そりゃあ、朝から不良に絡まれて、攻撃を避けさせ続けられて、しかも学校に遅れそうになるから走って学校まで来たんだぜ、そりゃ疲れもするよ」 「またそれは大変だな」
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