第1章

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「おお、いいぜ」 一基が、笑顔で答える 「そうか、聞いてくれるのか」 「もったいぶらずに、さっさと吐いちまいな」  一基が、せかす  俺は、一基に話す事にした 「これを、見てくれ」  俺は、ポケットから一つの茶封筒を出して一基に渡した  一基は受け取ると茶封筒の周りを確認し初めた 「これは?」  一基が、茶封筒の周りに何も書いてないので、質問してきた 「それはな」 時は、朝学校について靴箱に行った時の事である  俺が靴箱を開けるとそこにはあの茶封筒が入っていた  初めは、何かの間違いかと思って靴箱を確認してみたが俺の靴箱で間違いなかった  そして、茶封筒を手に取り確認してみると何も書かれておらず  中には、何かが入っているようだったが時間がなく気味が悪かったのでそのままポケットにしまってここまで持って来たのであった  その話を聞いた一基は 「もしかすると、これは」 「何か思い当たる物があるのか」 「ラブレターじゃないのか」 「それは、一番にその可能性も考えたけどまずないと思う」 「何で!慌てて描いたから名前を書き忘れただけかも知れないぞ」 「じゃあ、その茶封筒は。普通、便せんとかに入れるんじゃねえか」 「いや、もしかしたら」 「なんだよ」 「便せんがなかったから仕方なくこの茶封筒に入れたのかもしれない」 俺はずっこけそうになるのを踏みとどまり、一基から茶封筒を奪い取った 「何するんだよ、款」 「もういい、悩んでいた自分がバカらしくなってきたから、開けてやる」  俺は、茶封筒を開けて中身を出して見た  中には、数枚の折りたたまれた紙と腕時計のようなものが入っていた 俺は、紙を開くと・・・・  俺は立ち上がり教室を飛び出した
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