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シドは酒さえ入らなければ優秀で、一流の職人気質である。
それだけに、自分が携わった機械の状態には搭乗兵以上に神経質でもあった。
おかげでネヴァはいつも安心して出撃できる訳である。
シドが触れている兵器なら整備面での不備は有り得ない。
そういう確信があり、もしマシントラブルによって自分が確実に戦死するような状況になったとしても、シドを恨むことはないと断言できる。
が、マシンへの愛情と中の人間の生命を預かる責任感から、搭乗兵に対しての文句も多い。
ストレートかつ的確な物言いをするので、正論による反論は封じられ、マトモに聞いていると気が滅入る事もしばしば。
ネヴァは、一度冗談で、ナオの胸を触らせてやるから黙れと言ったことがあるが、さすがにその時は本気でシドに殴り飛ばされた。
酔っ払って、機嫌も良かったシドに。
そして床に背中を打ち付けて、痛みに驚いて身を起こした時に、
ふざけるな、誰の命を心配してると思ってやがるんだ。
そう言われたのを覚えている。
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