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いい加減に透けちゃうからせめて空調を効かせてください。
むしろシャワールームに逃げ込みたいの。
そんなことを思うナオにネヴァは、すごく怖いことを言った。
「どこに行くつもり? あなたは仮にも私の副官でしょ?」
意訳「逃げられると思った?」
「あ、あははは……ちょっと、ちょっとね、そうそう、三号車の点検してこなくっちゃなーなんて……なーんて……」
ネヴァの握力が上がった。
硬直するナオ。
無理して笑ってるけど、結構痛いんですけど。
なんて言える訳もなく、相手の気が他に向いてくれる事を祈っていると、しばらくして思いが天に通じたかネヴァが手を放してくれた。
「ま、いいわ。先にあなたの相棒を紹介する。付いてきて、ルリカ」
諦めたように息を吐いたネヴァは身を翻した。
「もちろんナオもね」
しっかり釘も刺しながら。
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