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パチパチパチパチ…。
「は?」
な、なんか変な奴等が居るんだけど…。
ボディーガードみたいな人が2人とお坊ちゃんみたいな人達が。
ってか、いつから見てたんだ?
その後ろに…
なんだっけ、黒くて長い高級車。あ!そうそう、リムジンだ!
ほぉ。で、そのお坊ちゃんは一体何の用だ?
「先ほどから見ていましたが、女性の方は凄いですね!空手でも趣味ありますか?とてもお強い!」「はぁ?え…。まぁ、ども?」
塚、先ほどからって最初っからかよ…。参ったなぁ…。
ってか、空手が趣味って何でだよ!
すると、そのお坊ちゃんはアタシに近付いてきて…。
「私は、竜と申します!財閥社長を務めています!」
「あぁ、そ…って、はぁ!?もしもし?聞きますけど、お歳は?」
「15歳ですよ?」
「はぁぁ!?!?」
あ、ありえねぇだろ!
まだ中学3年生だぞ!?
「ま、ところで貴女は飛鳥さんですね?」
「へ?まぁ…そうですけど…?」「御待ちしておりました。飛鳥様。」
そう言って片足の膝を地面につけしゃがみだした。
「は?なにそれ?What?」
「お話は私の館で話しましょう。まずはリムジンにお乗りください。」
と言われて車の中までエスコートされる。
って、何でこんな展開になってんだよ!?
そんなこんなでリムジンは走り出した…。
すると…。竜というお坊ちゃんは冷蔵庫みたいなのをあけだして、シャンパンを取り出しやがった。
ポンッと開けられたシャンパンは高級そうなグラスにコポコポと注がれる。そのグラスをアタシに渡した。
「どうぞ…。」
「いや、どうぞって言ったって酒だよな?コレ?」
「そうですが、飲めないですか?」
「あ、いや。飲めるけど…。」
「では、どうぞ♪」
と言って差し出された。
それを戸惑いながらも受け取る。一口飲むと…。
うまっ!
スゲェ!高級シャンパン!
すると、
「いかがですか?」
「え?あぁ、とても美味しいですよ。」
「それは良かった。」
と満面のスマイルで言った。
あ、多分このスマイルはイケメン好き女子逹は鼻血だしてぶっ倒れんだろ。
罪な男だなぁ。
そうしてる間にどうやら館に着いたみたいだ。
「着きましたよ。」
と、言われてまたエスコートされる。
リムジンを降りたとたん顔をあげると…。
デカっ!?
シンデレラの城みたいだぞ!?
でかすぎて、呆気にとられていると?
「飛鳥様。行きましょう。」
「は?あ、はい。」
ってまた様かよ!
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