池田屋

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浪士たちが蹴り飛ばされた男を受け止めずに避けたため、男は仰向けに倒れた。 男の体は痙攣し、斬れた喉からは血がどくどくと溢れ、畳を染め上げていく。 いくつもの悲鳴と呻きがこぼれた。 腰を抜かし座り込む者 刀を抜き戦う姿勢をみせる者 このどちらもわずかだった。 大半は逃げ出した。
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