第一章「消失」

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「いったい何があったんだ?」 親もいない 友達もいない 教師もいない 商店街の人たちもいない。 「・・・」 そう、まるで “世界で1人きりにされた”気分だ。 それが本当じゃない事を願う。 がさがさ 「!?」 噴水の近くにある茂みから音がする。 「誰か居るのか!?」 カランカラン ・・・・なんだ、ただの空き缶か。 「はぁ~」 期待した分 どっと疲れた。 俺は噴水の近くにある ベンチに腰をかける。
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