第一章「消失」

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「やったーーーー!!」 はっ!! しまった! 「ん~~」 彼女がうっすら目を開ける。 「なっ!?」 「ん?」 見つめ合う俺と彼女は 自然と顔が近かった。 「起きたの?」 首を傾げて ニコッと笑い問いかける彼女。 「・・・はい」 「・・・・・・・・・・・・・・・そう」 間が長い! 多分彼女も寝ぼけているのだろう。 「ん?」 彼女の目がハッキリしてきた。 よく見ると二重だ。 「あんた・・・・」 とりあえず逃げろ! 「あっ!」 俺は膝枕の状態から抜け出して、そのまま商店街の出口へと走った。 「ちょっと!あんた待ちなさいよ!」 自分でも思ったのだが なんで俺は逃げたんだ?
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