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「なんでついて来るんだよ!」
「あの・・・いやぁ・・・その・・・」
俺でも解らん。
「あたしはこれから住宅街に行くんだよ」
「あっ!その辺は俺の家があるから人通り探したぞ」
「・・・・・」
彼女は回れ右した後坂道を下り始めた。
「あんた何処まで探した?」
俺の所まで下りてくると耳にささやくように言った。
「えっと・・・
住宅街と近くの学校に商店街」
「あたしが探そうとしてた場所・・・」
「とりあえず隣り町まで行くしか・・」
「たぶん誰も居ないよ」
「えっ!?」
「あたしはその隣り町から来たから・・・」
「・・・・・」
打つ手なし。
「少なくともこの町には居ない」
「・・・・・あぁ」
俺はその場で座り下を向いた。
頼れる人が居ない。
面倒してくれる人が居ない。
これからどうすれば!
「ねぇ」
「ん?」
「あんたも起きたら誰も居なかったの?」
「!?」
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