第一章「消失」

4/16
前へ
/196ページ
次へ
とにかく急いで学校いかないと! さっきの朝ご飯 ・・・料理するのも初めてだった俺に何が出来上がると! 今日は食堂で食べよう。 俺は玄関を出ていつもの道を歩き始める。 ・・・なんでだろ 背中が寒い。 ・・・今は夏なのに。 「そういえば明日から夏休みかぁ」 昨日が終業式だったから 今日は夏休みの宿題を貰う予定だ。 あっ!学校が見えてきた。 「キーンコーンカーンコーン」 間に合え! 「はぁはぁはぁはぁ」 間に合いませんでした。 チャイムが鳴った時には まだ下駄箱の前だった。 不覚! 今まで出席日数は完璧だったのに ・・・風邪ならともかく遅刻って・・・。 俺をあざ笑うクラスメートの顔が目に浮かぶ。 とぼとぼと廊下を見ながら教室に向かった。
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加