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~~~ジョーカー~~~
俺は今、裏路地を歩いている。
本当は家に帰ってコタツに入り、みかんでも食べたい気分だったのだが、特務を言い渡されたので、こんな寒い思いをしている。
特務の内容は、危険人物収容所から脱走した一人の少年を見つけだし、拘束することだった。
なんでもその少年には、かの有名な、闇の精霊が封印されているらしい。
「あーあ、だりい。」
俺は、ついつい呟いてしまう。
そして、大きな欠伸をして、一度閉じた目を開いた瞬間、塀に背中をあずけて寝ている一人の少年が目に入った。
急いで少年に近づいてみると、体がひどく冷えていて、非常に危険な状態だった。
俺は、‘俺達’のリーダーである‘クイーン’に、捜査対象が見つからなかったという電話をいれ、少年を背負った。
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