素直になれないあたしと頼りない彼

はぁ、疲れたよ

翔を見てみると入口でもらった地図を見ながら辺りをキョロキョロしている。

｢食べ物売ってる所こっから遠いから先になんか乗ろうよ!｣

｢えっ?いいの食べなくて?｣

｢平気、平気♪んじゃあまずはあの火山に行こう！」

翔は前方にある煙りをモクモクさせている火山を指さしてニコニコしている。

｢いいなら、いいんだけどさ｣

正直あたしはさっきの無駄なレースによって既にこんな遊園地などはどうでも良くなっていた。