はじまり…

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「おいっお前! こっち向いて弁当食べんなよっ!! 俺の弁当腐っちまうだろっ!」 そう言って、向かいに座っていた男の子は席を立ち私を押した… 椅子から落ちた私は必死でお弁当を守ったんだ… 大好きな母さんが作ってくれたお弁当… 必死で守ったのに… それを無理やり奪われ、床に投げられた… 白いご飯に、黄色い卵焼き…。赤いタコさんウィンナー… 全部こぼれ落ちた… 必死で守ったのに…母さんごめんね…。 私を押した男の子や、その周りみんなが笑ってる… 母さんの作ってくれた弁当をめちゃくちゃにして笑ってる… 私は無我夢中でその男の子に飛びかかった。 男の子は椅子で頭を切り、病院に行く事になった… 先生達が、寄ってたかって私を責めた… 「あいちゃん!! なんであんな事するの!! まさし君ケガしたでしょ!!」 「あんたって子は!!」 先生…… 私ね…お弁当壊されたの… だからね…腹が立ったたんだ… だけど… 口下手な私は、そんな言葉は言えず… ただ…先生を睨みつけるしか出来なかったんだ…
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