0人が本棚に入れています
本棚に追加
黒真「………ったくお前のせいでバス乗り遅れたじゃねーか!」
甘夏「ひゃ、ひゃう…
ご…ごめん…ほんとにごめん…」
うっ…涙目で謝られるとなんか
こっちが悪いみたいじゃねーか!
とか思いつつ
黒真「あー!っもう!!泣くな泣くな!俺の方こそ怒りすぎた!すまん、だから泣くな!」
甘夏「えっ?……許してくれるの?」
ホッ…少し涙が引いたみたいだ
黒真「ああ、許してやるから
泣かないでくれ!」
甘夏「ありがとう」
よし、泣かなくなったな
前は大泣きして
警察や親が来てヤバい
くらい迷惑かけたし
今回はそれはナシにして欲しい
黒正「それはそうと、みかん…お前、今日部活じゃなかったんだっけ」
甘夏「うん、ほんとは部活だったんだけど…そ…その……」
何かを言いたくないか
のように甘夏は口ごもった。
黒正「しゃべりたくなかったら、無理にしゃべんなくていいよ」
俺はバス停の近くにあった自販機でジュースを買ってそう答えた。
甘夏「で、…でも…」
黒正「無理にしゃべんなくていいって、
ほらよ…」
甘夏「ひゃっ…冷たっ」
ほっぺたに缶ジュースをわざと当ててそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!