3/3
前へ
/3ページ
次へ
黒真「………ったくお前のせいでバス乗り遅れたじゃねーか!」 甘夏「ひゃ、ひゃう… ご…ごめん…ほんとにごめん…」 うっ…涙目で謝られるとなんか こっちが悪いみたいじゃねーか! とか思いつつ 黒真「あー!っもう!!泣くな泣くな!俺の方こそ怒りすぎた!すまん、だから泣くな!」 甘夏「えっ?……許してくれるの?」 ホッ…少し涙が引いたみたいだ 黒真「ああ、許してやるから 泣かないでくれ!」 甘夏「ありがとう」 よし、泣かなくなったな 前は大泣きして 警察や親が来てヤバい くらい迷惑かけたし 今回はそれはナシにして欲しい 黒正「それはそうと、みかん…お前、今日部活じゃなかったんだっけ」 甘夏「うん、ほんとは部活だったんだけど…そ…その……」 何かを言いたくないか のように甘夏は口ごもった。 黒正「しゃべりたくなかったら、無理にしゃべんなくていいよ」 俺はバス停の近くにあった自販機でジュースを買ってそう答えた。 甘夏「で、…でも…」 黒正「無理にしゃべんなくていいって、 ほらよ…」 甘夏「ひゃっ…冷たっ」 ほっぺたに缶ジュースをわざと当ててそう言った。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加