たまにはあるさ

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僕の名前はまさとし。田山まさとし。駒津沢小学校5年田山まさとし。 本名たかとし。 川島中2年村戸たかとし。 一昨日おじいさんに会いました。 知らないおじいさんです。 おじいさんは言いました。 「驚くなよぅ!?わいは、お前の40年後の姿だ!」 僕は驚きました。 おじいさんが裸だったからです。 おじいさんはこちらを見てにっこりと笑い「ま、一杯飲みに行こうや!」と言いました。 僕は拒否しました。 おじいさんが裸だったからです。 僕は疑問に思いました。信じたくなかった。(これが40年後の…俺?)僕の疑問は不安に変わりましたそして、悲しみに変わりました。 でもまだ信じたくなかった。 何故裸なのだ。何でお腹に「哀愁」とか書いているのだ。何なのだ。 何故おっさんの歩いて来た道の足跡が濡れているのだ。汗か?汗なのか?いや、汁?煮汁!? 僕はおじいさんのあそこに目が行きました。(俺の、ちん…こ?)間違いありませんでした。あれは僕のちんこでした。 僕は遂に確信しました。「このおっさんは40年後の俺だ」 僕は泣きじゃくりました。「死にたい」と叫びました。「こんなのになるなら死にたい」とも言いました。5回言いました。 おじいさんは「心配するな」と優しく声をかけて来ました。 僕は意味がわかんなくてこう言いました。「お願いです。自爆して下さい」土下座しました。 おじいさんは自爆しました。
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