夏の大会に向けて

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 途中まで一緒に帰り、いつもの公園で待ち合わせをすることになった。  先に、拓斗が着いてベンチでくつろいでる。因みに、制服から「プーマ」のジャージに着替えてるのだ。  ボールの縫い目に指を引っ掛けて変化球のイメトレをして時間をつぶす。  数分発ち、入口に咲いていた桜を見て見ると、付近からグローブを持った女の子がやってきた。あれは未来だ! 「お待たせっ!」 「おいっすー。てか……そんなスポーツウェア持ってた?」  未来は、オシャレウェアを着てきた。今流行りで可愛らしく見える。ピンクとグレーのカラーで似合っていた。 「三年生になったから新しく買ったの。似合う?」  クルッと回ってニッコリ笑う。その笑顔と恰好に顔が赤くなった。 (相変わらず可愛らしい奴……//) 「ん~? 何、ジロジロ見てるの? もしかして惚れた?」 「な、別に見てねぇし! 惚れても無い! ただ……体のラインとかはっきり見えるから。」  動揺する拓斗、まぁ無理も無いだろう。未来はスタイルが良い。胸は無いが、腰回りは抜群に引き締まってる。  それに気付いた未来も顔を赤くして恥ずかしそうに隠した。 「もう! あまり見ないで! 恥ずかしいから! 拓斗のスケベ!」 (くそ……言い返せない。)  直視出来ないけどやはり意識はしてしまう。 「まぁいいわ……。キャッチボールしましょ?」  ボールを何度か上に投げて一人キャッチボールをする未来。それをみた拓斗は、少し距離を取ってグローブを構えた。
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