とある近所の打撃施設(バッティングセンター)

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 初川達一年生が入って二ヶ月が立ちました。  拓斗達、野球部は平日は練習、休日は練習試合というハードトレーニングのお陰で皆、少しは成長したのだ。  誠也は更に足が速くなり、未来は走り込みを中心に頑張って、それなりにスタミナが付いた。多分、三回までなら全力投球出来るだろう。  努と豊はヒッティングが一段と上手くなり、亮介は、3回に1度エラーしていたのが5回に1度位までの守備力にまで成長した。  しかし、拓斗だけ成長を感じるの事はなかった……。誰よりも努力しているのに……。投手は監督が経験者ではないので、独学になるのだ。  そして、6月の後半のある日。部活も終わり、ミーティングのみとなった。回りの部活も終わり、皆帰る支度をしている頃だ。 「再来週は、中間試験があるから今日はここまで! 今週からテスト期間だ。野球も良いがお前らの役目は本来は勉学だ。後、試験の一週間後は試合だから気を引き締めろよー。俺からは以上。」  そう……試験前と言うことで練習が早く終わり早めの解散になった。 「あ~そうだ。一つ言っておく。」 笑顔だった監督の顔が鬼のようになる。 「赤点とったら……試合出さないからな! 特に三年生! 俺の担当の社会で40点以下だったら……どうなるか覚えてろ。」 「「は…はい!?」」  亮介、誠也、努の三人を特に睨んできました。三人は殺気を感じてしまい驚く。 「じゃあ解散。早く帰って勉強してろ!」  そう言うと監督は職員室に行った。  因みに野球部で頭が悪いのは亮介、誠也、努の三人の野球バカ。特に、亮介は最下位争いをするレベルだ。 「試験かぁアタシ数学ヤバいかも…」 「俺は英語がな……」  拓斗と未来の二人は苦手教科以外は80点代だせる。得意科目ならクラス上位だ。
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