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「姉ちゃん!!アヤカ!!
何で……、どうしてこんなことに……。
父さん、母さん!!」
俺は台所に向かった。
「父さん、母さん。姉ちゃんとアヤカが……」
そこまで言って、俺は両親の姿から、現状を察した。
父さんも母さんも、血を流しながら、床に倒れていた。
「どうして、こんなことに……。
そうだ、救急車。
救急車を呼ばなきゃ!!」
俺が電話を取りにいこうと居間に戻った時だった。
「無駄だよ。きっともう死んでるよ。」
俺は目を疑った。
そこには、幼なじみで親友のコウキの姿があった。
さらに信じられないことに、
コウキの手には赤く染まった包丁が握られていた。
「どういうことだよ、コウキ!!
まさかお前が……、
これ全部、お前がやったのか?」
「そう。俺が……。俺がやった……。」
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