第一章

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「姉ちゃん!!アヤカ!! 何で……、どうしてこんなことに……。 父さん、母さん!!」 俺は台所に向かった。 「父さん、母さん。姉ちゃんとアヤカが……」 そこまで言って、俺は両親の姿から、現状を察した。 父さんも母さんも、血を流しながら、床に倒れていた。 「どうして、こんなことに……。 そうだ、救急車。 救急車を呼ばなきゃ!!」 俺が電話を取りにいこうと居間に戻った時だった。 「無駄だよ。きっともう死んでるよ。」 俺は目を疑った。 そこには、幼なじみで親友のコウキの姿があった。 さらに信じられないことに、 コウキの手には赤く染まった包丁が握られていた。 「どういうことだよ、コウキ!! まさかお前が……、 これ全部、お前がやったのか?」 「そう。俺が……。俺がやった……。」
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