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「貴方が今回の依頼を受けた探偵?」
と微笑を浮かべながら手を差し延べ話し掛けてきた
ブレッドはその手を握りながら
(彼女、どこかポーカーフェイスだな…にしてもどこか悲しそうな感じがする…)
「ええ、僕が探偵のブレッド・ファイアです」
「レオナ・スカイよ」
「友人から聞きましたが記者だそうで」
「そう、今回の少女連続殺人事件を調べてるの」
ブレッドはその言葉に何か引っ掛かるところがあった
「わざわざヨーロッパの山奥の小さな村の事件を調べてるなんて…何と言うか…物好きですね」
「私は特殊な事件を担当してるの、それに女の子が血を吸われて死んでいるなんて同じ女として犯人を許せないわ」
ブレッドはレオナの本当の憤りを感じてそれ以上干渉するのは止めた
「確かに犯人がしたことは許せないです。僕も強い憤りを感じますね」
レオナはくすっ、と笑って無表情になった
「貴方とは気が合いそうね」
「さあ、今まで気が合った女性は一人しかないんで…合うかどうかはわかりませんけど…」
「ふっ、変な人」
「良く言われます」
「まあ、今回は宜しくね…ところでその娘だれ?」
「えっ?」
とレオナに指摘され傍を見ると長い上着を着てスカートを履いて胸に特殊な形をした水晶を付けている少女がいた
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