プロローグ

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ザクザク… 一人の男は長細い箱を抱え見通しが良い丘を歩いていた ブゥーン… 一人の男はバイクに跨がり紅葉の道を走っていた ガチャガチャ… 男はある場所にたどり着くと抱えていた箱を開けそこからライフルを取り出した ブ、ブゥーン… 男はセルフガソリンスタンドにたどり着くとヘルメットを脱ぎタンクにガソリンを入れる カチャ… 男はスコープを覗き、標的に標準を合わせる パタパタ… 男は空から来るヘリをずっと見ている ブブーン… 男が標的を撃ち抜こうと引き金に指を掛けた所で後ろから一台のジープが近づき止まった ウォンウォン… 男がある程度ガソリンを入れるとヘリが男の近くに離陸してきた ガチャ 男は一旦標準を外し車を見ていると中からは一人の女と犬が降りてきた ガチャ 男がヘリを見ていると中からスーツを着た男が降りてきた 女は男を見ながら言った 「貴方がレッド・ブラッドさん?」 「そうだが?」 男は素っ気なく答える 男は男を見ながら言った 「君がファイア君だね?」 「…そうですけど…」 男は嫌々そうに答える 女は男に近づきながら 「貴方が有名な殺し家よね?」 「…俺に何の用だ?」 男は男に近づきながら 「君が有名な探偵だね?」 「…僕に何か用ですか?」 女は更に男に近づき話し出す 「依頼を受けてほしいの」 男は更に男に近づき話し出す 「依頼を受けてほしい」 男は首を振りながら 「俺は何処の誰かわからない奴の依頼は受けない主義だ」 男は男の顔を見ずに 「僕は政府の方の依頼は受けないんですが」 女は写真を取り出し 「貴方の一番のターゲットでも?」 男は少し黙った後 「マークス大統領直々の依頼でも?」 そして写真の顔を見た瞬間、男の顔が変わった 「こいつは…」 顔を見ていなかった男が男の方に顔を向ける 「…依頼って?」 女は依頼を話し出した 「その男を殺してくれないかしら?」 男は依頼を話し出した 「キティ・マークスが…誘拐された」 男は写真をもう一度見る 「ブレッド…」 男は呆然として固まる 「…キティ…」 『どう』「かしら?」「だい?」 『やって』「くれない?」「もらえないか?」 ブラッドは顔を上げ言った ブレッドは顔を上げ言った 『やる』
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