人形の一人劇

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人形の一人劇

『あんた、何者なの。私のLibraryに記されてないなんて。』エリスは少年との距離を気にしながら問い掛ける。 『この事件の犯人はあなただって書いてあるのに貴方の出身とか経歴は一切記されていないのはなぜなの?』 『キミは僕の何を理解したんだい?』 少年は小さく告げる。 『僕の外見がヒトなら人間だと判断するのかい?キミは視覚情報だけで判断してしまう愚か者だ。』 少年は薄く笑う。 『まさか・・・そんな。』エリスは凍りついた様に硬直した。 再検索したエリスのLibraryの答えはこうだった。 『Fuerues=doll』 『そう、僕は人形だキミ達みたいに自我も意思も無い。ただ操者に操られるままに動くだけだ。』 少年は左手を翳す。 『終劇ー道化の宴ー』 フェルエスの周囲からナイフが現れエリス目掛け迫って来る。 (避けれない!!) ズガガガガッ!! 無数の刃が貫く音が夜空に響き渡る。
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