神龍きたる

5/18
前へ
/100ページ
次へ
「誰って、主が私を呼んだのではないのか?」 「ハアッ!?」 俺は何がなんだかわからず、少女を睨むが、すぐに赤くなる。 「・・・まっ、まあそんなことより、早く服を着てくれないか・・・・・・直視できない・・・」 俺は少女から目をそらし、目を閉じる。 「服など持っておらぬ!!」 「ハイッ!?」 俺は目を大きくさせ、眉をピクピクと動かし、大きな溜め息を出す。 「ちょっと待ってろ・・・」 俺は立ち上がり、タンスからジャージを取りだし少女に手渡す。 「ほらっ!」 俺は少女にジャージを無理に持たせる。 「ほほうっ・・・」 少女はニヤニヤと笑いながらこちらの顔を覗きこんできた。 「なっなんだよ・・・」 「いや~、主、優しいの~・・・」 「・・・・・・っ!・・・はいはい、そりゃどうも・・・」
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加