神龍きたる

7/18
前へ
/100ページ
次へ
「いつになったら孫を見せてくれるのかの~・・・」 「ぶううぅっ!!!!!!」 俺は口に含んでいた牛乳を勢いよく噴いてしまった。 「なっ ななっ 何を朝からハイレベルなエロトークしてんだ!」 「なんじゃっ 父に対してその言いぐさは・・・!・・・まっ これで安心して海外に行けるワイ・・・」 俺はその言葉を聞くなり、親父を凝視する。 「海外って・・・どういうことたよっ 親父!!」 俺は身体を震わせ、手に力がこもる。 「海外のほうのわしの組が人手が足りんとと聞いてなっ、わしは仲間を連れてあちらで現場を見に行くつもりじゃ。な~に心配するな、ヤクザ同士で殺し会うなんてそう滅多にない・・・」 「で、俺はどうすりゃいいんだ?」 「お前はわしの家を守ってほしい、困ったことがあれば町内会の万丈目というタキシード服の紳士に相談せい、まあ、あのお嬢様がいるみたいだし、なんとでもなるじゃろう」
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加